仕事と育児、全て順調だった。

休みの日は子供サービス。

ハワイまでは行けないが、なっチャンの家に泊まりに行ったり、アルバートに戦艦乗せて貰ったり、お弁当を持って、二人でハイキングにも行った。

そんな生活を続け、子供が年長組になる年の、とある日。
母親から

『たまには帰って来なさい。』
『孫の顔見せて。』
『それに、お婆ちゃんの事で、話もしたいし。』

と言ってきた。

このまま母親に頼らず、二人でやっていけると確信していたし、何より結婚生活をしていた時の母親の言動。
特にヒモと離婚騒ぎをしていた時の言動が、ワタシの中でシコリとなり、離婚してから、母親を避けるようになっていた。

音信不通にはしなかったが、ワタシから連絡をしていなかったのだ。

祖母は戦後、女手一つで子供三人育て、父親がいないに等しいワタシの高校卒業まで学費を出してくれた人。

そんな祖母が大好きで、尊敬していた。

祖母の話ってなんだろう？
気になったし、

【まぁ、たまには顔見せに行くか。】

と軽く考え、久しぶりに母親に会いに行く事にした。