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37章:設定
【質問】
何で、こんな仕事してるの?
【返事】
家族を養うお金稼がなきゃいけない。
母は障害をもつ妹に付きっきりで、働けない。
しかも妹は病弱だから、お金が必要なの。
ウチ、母子家庭だから、ワタシが大黒柱なの。
【子供がいるって聞いたけど?】
【返事】
いないよ。
多分、妹の事と勘違いしてるんじゃない?
手掛かるから。
【質問】
休みの日は、何してるの?
デートしよう。
【返事】
妹の面倒見なきゃいけないの。
仕事終わったら真っ直ぐ帰って母の手伝いしなきゃ。
でも、妹も一緒なら休みの日会えるょ。
【質問】
仕事の事、お家の人は知ってるの?
【返事】
知らない。
母は苦労人だから、せめてワタシが支えなきゃと思って、内緒で勝手に始めた事。
心臓が強くないから、もしバレたら止まるかもね。
【質問】
彼氏はいるの?
【返事】
いません。
ワタシ不器用だから、今の状態じゃ作れない。
それに逆の立場になって、もし彼氏がホストとかやってたら、ツライ気持ちになるもん。
だったら始めから作らない方がいい。
【質問】
いつまで風俗やるの?
【返事】
一般職で家族養うには、何の資格もないワタシにはムリがある。
唯一持ってる調理師の免許を生かし、自分の店を持つまで頑張るつもり。
言わないに越した事はないが、どうしても話さなきゃいけないシチュエーションになったら、妹を軸にして伝えよう。
まんざら嘘でもないから、これを応用すれば何とかなるだろう。
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