順調に稼ぎ続けて、１ヶ月経った。

この調子でいけば、予定通り、２ヶ月で返済も出来るし引っ越しもできると思っていたある日の事。

週に２日、毎回５本分とって下さる、通称ラーメンマンと呼んでいる方が来店された。

この店は、店外の出来るしシステム。

ラーメンマンとの流れは、店内にいるのは初めの一本分。
普通に仕事をこなしたら、あとの二時間は外出をする。

カラオケに行き、ラーメンを食べて時間内に一緒に帰る。

これが、このお客様との流れ。

ところが、この日は店に帰るとシャッターが閉まっていた。

『あれ？どうしたのかなぁ？』

と、ラーメンマンと暫く店の前に立ち尽くしていると、１人の従業員が青い顔して帰って来た。

『ねぇ、お店どうしたの？』

と聞いた。

『摘発されて、みんな連れて行かれた…』

風営法の知識のないワタシは、意味が分からなかった。

『この店、許可店じゃなかったのか？』

と言うラーメンマンの問いに

『実は…』

従業員は答えた。

店の前にいると危険なので、ここでラーメンマンと別れ、従業員とワタシは喫茶店に場所を移した。

ここで従業員から、衝撃の話を聞く。