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30章:決戦
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30章:決戦
話し合い当日。
気合いを入れて現場に向かった。
気合い入れすぎて、待ち合わせの時間より30分早く着いてしまった。
コーヒーを頼んで、頭の中でシュミレーションしながら、待つ事30分。
時間通り、母親とヒモがきた。
『お久しぶりです。』
立ち上がって、席に手招きする。
母親の顔は強張っていたが、ヒモは無精ひげをはやし、服装も薄汚れていたが、表情はいつもと変わらなかった。
席に座り、2人共コーヒーを注文。
コーヒーがくるまで、ぎこちない時を過ごし、揃ったところでワタシから切り出した。
先ずはヒモに向けて、
『ワタシが家あけてから、ちゃんとやってる?定職にはついてるの?置いていった通帳から支払いはした?』
と質問。
『いや・・・、それはまだ。お前がいなくなったのがショックで・・・。』
『ワタシを迎え入れる努力は、何もしてなかったって事?』
『いや、努力はした。心配して探し回ったし。』
『それは、努力と言わない。そもそもワタシが何で出て行ったか、理由わかる?』
『・・・』
無言のヒモ。
『何度も言ってるけど、ワタシは子供を2人も養うほど、体力も経済的にも余裕がないの。ましてや、暴力振るわれるなんて精神的にも耐えられない。』
そう言って、子供とワタシの診断書を見せた。
一応、破られるのを想定したので、コピーにした。
『アナタは、何度言っても変わらない。なので、離婚したい。』
そう言うと、ヒモが
『やっぱりそんな事だと思ったよ。オマエ男ができたんだろ?今そいつんとこ行ってんだろ?!』
突然逆上しだした。
『はい??』
どこからそんな発想が出るのか?
本当にヒモの思考回路は、謎に包まれてる。
『アンタ!その話本当なの!?』
割って入る母親。
そしてヒモと母親の話が盛り上がる。
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