数日後、産婦人科の診察に行った。

ガーゼを抜いてもらい、経過は問題ないとの事。

これで出て行ける。

ヒモから解放される。

と思うと、道が開けた気がした。

アパートを借りて自立するまでの貯金はないが、なっちゃん姉妹の家に居候できる手筈になっている。

仕事は、とりあえず風俗に戻ろう。

病院の帰りに、洋服屋のバイト先に寄り、店長に
『この先どうなるか分からないので、迷惑かけたくないから辞めさせては下さい。』
と伝えた。

そして、なっちゃんに最終確認。

ワタシは、いつものように生活をし、ヒモが出掛けたのを見計らって家を出る計画を立てた。

計画を立てたところで、風俗のバイト先に足を運んだ。

アリチンに、今までの経緯と、たった今なっちゃんと練った計画を話した。
そして、早く復帰したい旨を伝えた。

『大変だったね。お客さんからの問い合わせには、長期休暇を取っているけど、戻ってくると言ってある。落ち着いたら戻っておいで。』

これからの事を考えると不安で一杯だったが、アリチンの言葉で希望が持てた。