ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

19章:終わり (1/1)

19章:終わり

ヒモは、就職活動するどころか、ゲームとテレクラ三昧。

結局、従来の生活に戻った。

ヒモの稼ぎは、あてにできないので、
ワタシが働けるうちに、育児休暇中の生活費を貯めておかなくてはいけない。

お腹が目立たなくなるギリギリまでと、
洋服屋と掛け持ちして、頑張り続けた。


そして、妊娠5ヶ月。

いよいよ母子手帳を作る時がきた。

その事をヒモに伝えると、
『お前まだ産む気でいるの?』


まだ言ってる。

必死に働いて、家の貯金は、そこそこ貯めてきた。

幸い悪阻もないし、お腹も目立たないので、この調子だと、あと1ヶ月は働けるだろう。

ヒモには言えない、個人の貯金もある。

大丈夫。
なんとかなる。


そう確信していたので、

『カツカツの生活だけど、出産費用と産休とってる間の貯金くらいはあるから大丈夫。』

とヒモに言う。

すると、

『貯金なんか、あるわけねーだろ』


おまけに

バーカ!

とまで言いやがった。



何の悪態!?


次の瞬間
ハッと思い、
慌てて通帳を確認した。

100万近くあった口座の残高が、一桁になってるじゃないか!


当時は今と違い、ATMが普及していなかったので、通帳と判子で下ろすのが主流。
よって常に記帳されてる状態なので、
毎日10万から20万下ろしてるのも、もちろん記帳されていた。



ワタシが何ヶ月も働いて節約してコツコツ貯めたお金を、
ものの一週間足らずで一桁まで使ったヒモ。



どういう事かと問い質すも
『ゲームソフト買ったのとパチンコで使った』

悪びれる事もなく言い放つ。
挙げ句の果てには

『だから今回は諦めようって言ったじゃん』


ヒモの理屈だとワタシが悪いらしい。


もう意味が分からない。

ワタシは、誰と話しているのか?

人間だと思っていたが、実は宇宙人なのではないか?


通帳を隠していたが、狭いアパートなので、直ぐ見つけられたらのだろう。


持ち歩けばよかった。

と、激しい後悔と同時に
終わった…
と思った。


28 /257

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

ビタミン ©著者:まっきー

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.