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16章:ありがとう (1/12)

16章:ありがとう


「運転手サン、この辺で




料金を支払ってタクシーを降り、

指定された待ち合わせ場所へと向かう。




約束の19時まで、

まだ10分程余裕があるにも関わらず、

自然と早足になるアタシ。




待ち合わせにしろ、

食事にしろ、

呑みにしろ、

・・・




やってるコトは同伴と、

なんら変わりは無いハズなのに、

一体このドキドキは何なのだ。




『デートしようぜ




恐るべし、

この一言。




何かよくわからんケド、

もう帰りたくなってきたよ











「はいモシモシ


「おう着いたか今ドコだ


「あ、っと、もうすぐ〇〇ビルの前だよ


「着いたら7F上がっといで


「解った




よ〜し、




今日は潰れないぞ。




今日は絶対、

全て聞いてやる。




エレベーターを待つ間、

アタシは自分に気合い注入






そう。

ここまでは出来る。




でもね〜、




実際彼に逢うと、

アタシはいつもアウト




ダジャレかい











カナからメールだ。




頑張れよ

バカ歩




すぐさま返信。




ありがと

バカナ









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白い向日葵 ©著者:海

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