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9章:海の説明書 (1/6)

9章:海の説明書



「ハイお待たせ




グラスの汗を拭き取って、

小杉サンの手に戻す。




「ありがとう〜

てか海チャン、

何か雰囲気変わったね

久しぶりに会ったからかな


「そうかなどんな風に


「ん〜、なんか綺麗になった


「イヤイヤ、元からだし


「アハハハそうだったね

じゃなくて何かこう〜、

上手く言えないんだけど、

輝いてるって言うかさ〜」


「そう

あ〜、わかった

久々小杉サンに逢えたからだ


「ホントに

相変わらずウマいなぁ〜


じゃ呑む


「え〜いいの

お願いしま〜す




黒服に青リンゴをコール。




ん〜

デキる子






カナと呑んだあの日、




自分の気持ちが解ってから、

アタシは不思議な程冷静だった。




一週間程が経過したが、




彼は未だ、

アタシの前に現れるコトなく




電話もナイ




アタシから、

何度もかけようとしたが、




それも何だか悔しいので、

ずっと我慢してた






勿論、




逢いたい。




逢って、

話して。




でも、




一体その後、

どうすればイイの




てか、

どうなるんだろう




産まれて初めて抱いた恋心に、




戸惑い悩める海、




24の春。






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白い向日葵 ©著者:海

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