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26章:極めて稀に
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―後日談。
約一年後のある日
フリーが決まり
いつものようにスタート位置でお客さんを待っていました
「こんにちは!」
軽くご挨拶をして
お客さんの顔を見ると…
「 !!! 」
追い返したお客さん再来店〜♪
お部屋へとご案内する道のりで頭は目まぐるしくフル回転です
確信犯か?それとも忘れているのか?どっち?
またあんな態度だったらどーしよ…
とりあえず、最初の3分で決めよ
考えても仕方がないので
最初のお客さんとの会話で
下げるか続行するか決めよう、と軽く緊張しながらお部屋に通しました
当たり障りのない会話
ってか沈黙の方が多く
会話のキャッチボールが続きません
まーいっか
下手に喋って前回みたいになっても嫌だし
ボクのことを覚えてる風にも感じないので知らん顔をして流れを作っていきます
今回は嫌な雰囲気になることもなくサクッとお風呂へ誘導できました
口数が少なく、ボクも前回の記憶が色濃く甦ってきたのもあり
沈黙の中
身体を洗い、一連の作業をこなし一緒に湯船へ
但し
微かな微笑みは口元に始終絶すことはないよう気を付けます
この沈黙は機嫌が悪いわけではありませんよー
無言のアピールです
必要最小限のみの会話
絶対時間までやり遂げてやる!
心の中で誓いを立てました
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