6章:俺の中の虫 (2/14)

やっぱり失敗だった。




やっぱり間違いだった。






俺ははやっちゃんのマンションで腕と足をあのヤクザに打たれて、はやっちゃんが未歩をつれていった後、そんな事を考えていた。




はやっちゃんは本気で俺を嫌いなんていった訳じゃない。



そんな訳ない



そんな訳あるわけないんだ



だって心で繋がってるんだから。