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9章:別れ

最後に行ったイベント以来、担当のメールも電話も全部無視した。

他店に通い始めていたから。

…それでも定期的に連絡をくれた担当は凄いなって思う。


直ぐに諦めるって思っていたから意外だった。


当たり前だけど、№も変わらないし、私が居ても居なくても彼には何の影響もなくて…


「必要ないでしょ」


って思うのに、連絡が途絶えることはなくて…。

他店に行く途中にお店のキャストに見られたのか、絶妙なタイミングで連絡がきたことが何回かあって…


彼の中に「私」が存在したことが、なんだか嬉しかった。


「お客様」としてでも。

でも、暫く連絡をくれていた担当だけど、「今までありがとう」っていうメールがきて。

無視してたのに無視できなくて…

「無視して、ごめんね。色々あって他店に担当がいるから、お店にはもう行かない」

ってメールした。


ちゃんと終わらせようって思ったんだ。自己満足だけど。
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担当を指名して… ©著者:めぐみ

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