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13章:夏の空の下で。
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13章:夏の空の下で。
とうとうやってきた。当日の朝は事務所に全員集合になっていた。が、お酒を飲まない人や途中で帰りたい人は、現地集合でもオーケイとのことだったので、あたしは色々考えたあげく、現地に直接行くことにした。
何が起きるかわからないその場で、一人でもあらかじめ帰られるように、一人で行くのを選んだ方がよい気がした。
リョウが車を貸してくれた。「事故んなよー」と言いながら、荷物も一緒に運んでくれる。
久しぶりの運転。夏の空の青さに思わず窓をあけた。頬を撫でる風は、とっても強く夏の匂いがした。あたしは、心地よい風に、全てが悪い夢だったらどんなにいいかと思う。
結構な距離を走り、現場らしき場所へ到着した。平日だとゆうのに車があちこち路駐してある。
車から降りてみると、社長の声、乙女店長の声、タカ兄弟の声、女の子達がキャッキャとはしゃぐ声、聞き慣れた声が近くに聞こえる。
あの中にあたしがずっと探している人がいる。。。
しばらくの間、あたしは動けずにいた。持ってきすぎた荷物とにらめっこ。どれだけにらめっこしてただろう。そうしてるうちに後ろから声が聞こえた。
「ハナさん??」
「声かけてくれれば良かったのにー!!」
タカ弟くんだ。タカヤ君は、リョウと同じように荷物を運ぶのを手伝いながら笑っていた。
「これじゃ、家出少女じゃないですかー。」
タカヤ君が笑ってくれたので、あたしの準備しすぎた荷物もちょっとだけ救われた。あたしも困ったように笑った。
「ごめん、慣れてなくてさぁ。」
そう口に出してみると、突然涙が出た。ひと粒出てしまうと涙は、次から次へと溢れ出してしまった。
「ハナさん!?」
タカヤ君がかなり困惑しているのがわかった。
「ごめんごめん、最近、昼の仕事がつらくてさぁ、なんか遠くに離れたら安心しちゃっただけ。大丈夫だから。ごめんね!!」
あたしはクシャクシャの顔で笑った。
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兄ちゃんが死んだ夏。 ©著者:マキタ アヤ
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