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12章:ノックとシャワーとサービスと、そしてシャワー。
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12章:ノックとシャワーとサービスと、そしてシャワー。
「初めてだったら、緊張するよな、あ、俺コーラしか買ってないけど、飲む??」
そう言いながら、クサノさんは冷えたコーラを冷蔵庫から出してくれた。そういえば、初めて会ったときタカ兄もコーラくれたな。あたしは微笑ましく思い出す。
コーラはいい。よくわからないモヤモヤも、コーラの炭酸がなんたがスッキリ洗い流してくれるような、そんな感じ。完全に気のせいなんだけどね。。。
あたしはのどに流し込むコーラの炭酸とクサノさんに心から感謝して言った。
「美味しいです。ありがとうございます。」
クサノさんは笑ってた。
「そうだ、お店に90分って、電話してくれる?」
クサノさんが言うので乙女店長に電話した。乙女店長は電話ごしに、「ハナちゃんやったじゃない!!しっかりサービス頑張るのよ〜。代金は23000円だから、始めにもらっしゃいなさいよ!!じゃあ、とりあえず笑顔でねっ!ハナちゃんなら大丈夫よ!!」なんの根拠もない大丈夫を連呼されつつ、とりあえず、あたしは代金を受け取るタイミングを悩んだ。しかし、そんな悩みなんて全く必要なく、クサノさんはすぐに「いくらだった??」と財布を取り出してくれた。
「23000円らしいです。。」
あたしはちょっと困ったような笑顔で金額を伝えると、チョッキリ23000円、クサノさんは渡してくれた。
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兄ちゃんが死んだ夏。 ©著者:マキタ アヤ
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