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1章:突然の電話 (1/5)

1章:突然の電話

秀兄ちゃんが死んだって。

死んだ??

何言ってんの、何??


おかしいよね??


ねぇ、だから、意味わかんないんだってば。


床にヘタリとしゃがみこんだ。ヒンヤリつめたい床。夏の床とゆうのは、つめたいのだとそんなことを思った。


周りの雑踏だけはちゃんと聞こえた。

「お疲れさまー」「お疲れぇ」「今日も売れなかったしー」「まじ、疲れる!!」いつもとおんなじ職場のロッカールーム。


隣で親友のマリが私の携帯で一生懸命しゃべってる。相手はあたしの弟のリョウ。あたしは混乱のあまり、マリに携帯渡したんだ。


「大丈夫です、はい、はい、ちゃんと連れていきますから」


「はい、今しゃがみこんじゃってるから一緒にタクシーで行きます、いや、全然大丈夫です、気にしないでください」


マリはリョウを少しでも安心させようと、気丈にふるまって、しっかりとした声で話していた。



あたしは、冷たい床にのせてるヒザが少しずつ震えてくるのがわかった。




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兄ちゃんが死んだ夏。  ©著者:マキタ アヤ

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