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10章:最終章〜これが生まれてきた運命だ
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最初に会った時のとわは
目が死んでいた
感情もなく、それ以前に
ちゃんと息をしていない感じがした
いつでも死んでもいいって
そう口癖で言っていた
あたしは複雑なとわの家庭を見た
両親が居るのに
居ない・・・
愛が分からないと
とわは言った
だけどあたしも正直
親の愛情は分からない
顔も見たことなくて
会えたと思ったら
最低な研究所の親父と
変わり果てた母の姿
あたしも正直
愛が分からない
だけどあたしは
引き取られ
ばあちゃんに育てられた
親の愛情は知らないけど
ばあちゃんの愛情は
知っている
きっと関係なく
誰とかじゃない
笑ってくれた人が愛なんだと思う
あたしはとわに笑ってほしくて
毎日毎日会いに行った
1人にしたくなくて
1人にしたらきっと
居なくなっちゃいそうで
そんな事がとてつもなく嫌で
ただとわの隣に居たかった
それは恋?
同情?
いや、好奇心?
どれもあってもいい
一緒に居て分かれば
それでいいと思う
あたしは最初に見た
とわの笑顔を忘れない
それはとても綺麗で
そして可愛くて
そして切なかった・・・
「・・・・終わりにしたい
何もかも・・・
こんな事・・・終わりにしたい
政府のバカ共
ここにお前らの大事な
イヴが居る
お前らの命と引き換えに
交換しろ」
あたしはイヴに銃を向けた
「・・・イヴを殺すのか?
殺せるのか?」
「あたしは本気だよ
困った顔が見れるなら
今すぐぶち込んでやろうか?」
あたしと政府は睨みあう
ゆきが銃を取り出した
あたしはゆきを撃つ
それを見てあいりが
銃をあたしに向けようとした
あたしはあいりの頭を撃った
「本気だって言ったでしょ」
あたしはイヴに銃を向ける。
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