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6章:脱出と行方
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終わり・・・・・・・・・・?
ねえ、覚えてる?
雨の日に出会った
ねえ、覚えてる?
傘を並べあったね
長い傘と短い傘
あたりながら笑って
気づいてない君
僕は一つで寄り添いたいのに
分からないふり
少し距離をおいて
ズルい笑顔を見せた
1人になると考える
君のいつもの仕草
前髪を触る癖
手を叩く音
怒れない笑顔をする君
抱きしめたい
触れたい
近くに居るのに
遠くに居る君を
壊れるくらい
強くぎゅっと
離れないように
そばにおいておきたい
伝えたい
伝えたい
誰よりも愛しているのは
君が見てる影じゃない
小さな星
見えないくらい
ちっぽな僕だけど
君が星を見てくれるなら
その光だって
強くなれる
ねえ、覚えてる?
喧嘩したあの日を
ねえ、覚えてる?
雪がベルと共に
綺麗に輝いていた
それを見て私は
消えゆく粉雪を
手でとろうとしたね
君はそれを見て
優しく微笑んでいた
赤くなった鼻を
手で温めて・・・
気づいてたかもね
そこに居場所があるって
傷ついても
帰る場所がある
あたしは甘えていたんだ
君に
待ってて
待ってて
あたしが泣く日まで
変わらない君で
あたしだけを見て
見守っていて
ごめんね
ごめんね
踏み出す勇気が
あと一歩たりない私・・・
傷つけてるって
分かっているよ
だけどお願い
君だから言ってるの
本当の幸せ
それは見えない場所には
ないもので
目の前にある一瞬が
幸せだと気づく
もっとそばにいたいよ
会いたい
会いたい
涙をいくら流しても
返ってこない
届かない
いつもみたいに
髪を撫でてよ
苦しい
苦しい
隣に居た君は冷たくて
思い出すのは
暖かい朝日・・・
ゆっくりと風が
2人を包むよ
愛してるよ
言えないままで
1人きりになった・・・
また言えないままで・・・。
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