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6章:脱出と行方
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もう朝になっていた
朝日が顔を出す
あたし達は車を止め
海を眺めていた
塩の香りと波打つ音
涼しい風があたし達を包む
「よくここに来たね
この海を見ていると
昔を思い出す」
「何かあればここに居たよな
まなは
わかりやすい」
「だってここ
落ち着くんだもん
静かだし」
あたし達は寄り添う
「俺、まなの事
好きだったよ」
「知ってる」
「あさひの事好きでも
俺はまなを守るって決めてた」
「いっぱい守ってもらったよ」
「・・・・もう時間だ・・・」
あたしは下を向いた
とわは目をつぶる
あなたには大切な人が
居ますか?
近くに居すぎて
気づかない事が
ありませんか?
いて当たり前だと
思ってませんか?
安心できる場所を
急に失ったとしたら・・・?
バン!
・・・・・・
あたしはとわの頭を撃った
とわはあたしに寄りかかり
目をつぶる
・・・・神様はいません
気づいた時に
悲しい悲劇を
送ってくるからです
あの時逃げている時
あたしをかばいとわは
噛まれました
あたしは二度も
愛する人をこの手で・・・
この世は不公平です
笑う人と笑えない人が居る
そばに居れる人と
居れない人が居る
人は1人になった時に
孤独を初めて感じるのだ
とわ・・・・ありがとう
大好きだよ・・・・・
「あ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!」
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