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5章:両親と化け物が歩き出す
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5章:両親と化け物が歩き出す
あたし達は後ろに手錠を
かけられた
「・・・二回目だぞ、これ」
ゆきが手錠を外そうとする
「大人しくなったわね
そのままでいなさい
あなた達も研究材料として
使ってあげるから
この力溢れる力と若さは
使えるかもしれないわ」
女はゆきととわの腕を
さわり始めた
「研究材料になんかならない
頭おかしいんじゃないの、あんた!」
みなみの声に女は
みなみを叩いた
「あんた、バカ?
この状況でどっちが有利か
分からないの?
おかしいのはあんたでしょ」
みなみは悔しそうに
唇を噛む
「高田、まずこの女から
研究するわ
目つきが気にくわないのよ
小娘のくせに」
男はみなみを持ち上げた
「止めろ!!!
離せ!!!」
ようすけは叫んだ
「・・・じゃ〜あんたも
一緒にしてあげる
この女と一緒の方がいいでしょ?」
ようすけも持ち上げられた
「ようすけ!」
あたし達は女達を睨む
「焦らなくていいわ
次はあなた達だから
少しこの液体を
体内に入れるだけよ
失敗すれば化け物
成功すれば凄い力を
手に入れられるかもね
ま・・・現形はとどめないと思うけど」
みなみとようすけは
ベルトで縛られた
「止めろ!!!
こんな事して
ただで済むと思うな!」
とわの声に女は微笑んだ
「もうとっくにこの街は
終わってるのよ」
女はみなみに注射を打った
「みなみ!!!」
「ぐあ・・・!あ・・・!」
みなみは苦しみ出す
「きっとこの子は
耐えられなくて
化け物になるわ
そしてあんた達に
襲いかかる」
女の声
「・・・・みなみ!!!」
ようすけは叫んだ
みなみの口からは泡が吹き出た
白目になり体中から血管が
浮き出る
「・・・・・ん」
・・・・っ!
みなみは動かなくなった。
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