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5章:両親と化け物が歩き出す
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「連れてきたぞ
みなみだ」
ようすけはみなみを
紹介してきた
みなみはそっぽを向く
「・・・噂通りだね!
ハハハハハ!」
あたしは笑った
「・・・何がおかしいのよ!
あたしをバカにするつもり?
何よ、あたしが
可愛いからって僻んじゃって
こっちから願いさげよ
あたしはようすけに
無理矢理・・・!」
「あたしはまな
よろしく」
・・・・え?
あたしはニコッと笑って
みなみに手を出した
(よろしくって・・・
あたしに言ってるの・・・)
「うちのメンバーにさ
負けず嫌いは多いけど
ひん曲がったメンバーはいないんだ
今そのメンバーを
募集中なんだけど〜
入らない?」
みなみにあたしはそう言った
みなみはあたしの顔を
見つめる
「みなみ」
ようすけの声
「・・・・・・・・・何よ
ひん曲がった性格だって
言いたいの!
失礼な奴!」
みなみはそっぽを向きながら
あたしの手を握った
「ようこそ、みなみ
これからはあたし達が
みなみの友達だ」
あたし達は笑った
みなみもそれを見て
少し笑った
まだ不器用だったけど
一緒に居るうちに
ちゃんと笑えるようになった
寂しい笑顔じゃなく
ちゃんとした笑顔で・・・
「・・・みなみ!」
あたしは叫んだ
目の前でまた・・・
友達がやられた
それをまた
みてる事しか出来なかった・・・
「・・・みなみは・・・
あまのじゃくで
不器用で・・・素直じゃなくて・・・
うまく表現とか
伝えられない奴だけど・・・
みなみはあたし達にとって
次とない友達だった!
友達だった・・・!!!」
あたしは怒鳴った
とわとのぶは悔しそうに
下を向く
神様ひどい
まだあたし達を
苦しめるんですか。
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