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5章:両親と化け物が歩き出す
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みなみと出会ったのは
中学二年の時
みなみは可愛くて
みんなからモテていた
だけど性格が少し
曲がっていたせいか・・・
「調子にのんなよ
顔だけじゃん、あんた
中身なんかないし
気取っててムカつく」
と、言われていた
みなみは負けず嫌いだった
だからそう言われても
突っ張っていた
「ブスの僻みよ
言いたければいいなよ」
そう強がっていた
そんなみなみに話かけたのは
ようすけだった
「おい、みなみ
今日も1人か?」
「うるさいな
1人の方がマシ」
ようすけはそれを聞いて
笑った
「本当にあまのじゃくだな
素直になればもっと
可愛いのにな」
ようすけの言葉に
みなみは赤くなった
「う、うるさいな!
あんたに言われても
嬉しくないっつうの!」
だけど唯一の話仲間だった
ようすけはみなみに
話かけていた
周りから何と言われようと
みなみにずっと
話かけていたんだ
「あんたまで嫌われるよ
あたしにかまってると」
「別に構わねーよ
みなみがそばに居てくれるなら」
ようすけはみなみに
物凄く迫って物凄く振られた
だけどようすけは
負けなかった
「な〜みなみ
お前友達ほしくね?」
「は?友達?」
「俺の友達にとわとゆうじとのぶがいるんだけど
その中にまなとれいこ
女の友達も居るんだ
みなみも一緒につるまねーか?」
ようすけからの誘いだった
「つるまないよ
めんどくさい
どうせそいつらも
あたしを妬んで
ぶつぶつ言うに決まってる」
みなみはそう言った
「そうかな?
俺が見た感じあいつらは・・・
そんなみなみも
包んでくれる気がする」
みなみはようすけの言葉に迷った
あたしを受け入れてくれる人がいるの?
強がりで意地っ張りなあたしを・・・
「ま〜会ってみるだけ
会ってあげる
会うだけよ!
絶対会うだけだからね!」
みなみの言葉にようすけは笑った
そしてあたし達は出会った。
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