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8章:オジサン (2/7)

マナちゃんとケイコちゃんとは、すっかり疎遠になった。

学年が違うと会う機会も少ない。
機会は自分で作らない限り訪れない。


マナちゃんも、マナちゃんで毎日が大変そうだった。
私も私の事でいっぱいいっぱいだった。


小学校四年生も下半期に差し掛かっていた。

私は
いつでも下を向いて歩き、脳内の想像で、一日が終わるのを待つ。

休み時間は、机に突っ伏して寝たふりをしていた。
寝たふりをしていると本当に眠くなるから不思議。

寝ている時間はお腹も空かないし、私には好都合。


相変わらずヒソヒソ話は聞こえるけど、とにかく気にしないように自分に言い聞かせた。


クラスメートと戦おうなんて発想も起きず。
ただ耐える。


帰り道も勿論一人。
家に帰っても勿論一人。
でもお父さんやお母さんがいるよりも気楽だった。



このまま一人で暮らせないかな…。
あ、でも一人暮らしってなると…アパートの家賃とか払わなきゃいけなくなるよね。

どっかのお店で
アルバイトしたい
なんて言ったら、絶対理由を聞かれるし…もう人に会うのは嫌だ。



また解決しないモヤモヤのループが現れた。



敷きっぱなしで湿気も吸って重くなっている布団に潜り、また逃避を始めた。
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体とは ©著者:みゆき

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