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60章:夏とまやかし
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60章:夏とまやかし
ふとした朝に
君の面影を思い浮かべた
君といた頃は
今年の7月のように
一人ではなくて
君といた頃のが
海もたくさんいってて
夏っぽかった
今年の方が遊んでるのに
3年前の君と過ごしていた
日々の方が
夏なんだなあって
思って過ごしてた
こんな時
切ない
って言葉が一番
よく似合うけど
それだけでくくりたくない
気もする
好きな人って
どっからが好きで
どっからが遊びなのか
分からないのが
きっと遊びなんだろうね
好きなら
本当に好きなんだと
思う
泣くと思う
気持ちって以外に素直で
やっぱり
悲しければ涙するもの
だったりするんだよね
でも何も顔に出ないのは
きっと
本当の気持ちでは
ないんだと思う
何かを隠すための
新しい気持ちを
無理に芽生えさせていたり
するよね
君に会えたら
私…楽になる
会えないから
話せないから
一人なんだと思ったり
するんだと
思う
結局
あたしが好きなのは
君…?
それとも
それすら
まやかし…?
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