ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

7章:あかり (10/10)

僕が惚れている女性の前で涙を見せるのは、
高校生の時以来だった。

親友の彼女とは、
どんなに好き同士でも、
どうしても会えないと告げたあの夜以来だった。



でもあの時と違い、僕は1人だった。
僕の悲しさを、理解させないまま押し付けていた。



ラブホテルの中にある、
あかりの少し絞られた部屋の中で、
僕はリリーにキスをした。

何回も、何回も。

その度に、
涙が溢れてくる。

情けないダサいカッコ悪い。


「ねえ、ほんとに、どうしたの?」

リリーは僕の頬を両手で挟むと、
真剣な顔つきで聞いた。





「ゆり」


僕が鼻声で答えると、


リリーはハッと驚く顔を隠さなかった。





部屋のあかりが少し揺れたような気がした。




112 /135

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

Lily ©著者:K山K太

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.