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2章:何かが…。
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久し振りにミカちゃんに会う事になった。
電話口で、
「あたし太ったかもー。肌も荒れてるし、久し振りに会うのに恥ずかしい」
なんて言ってたんだけど
実際現れたその人はむしろ
前より一回り細くなっていた。
やっぱり可愛いなあ…。なんて思っていたんだけど、
お決まりのカラオケで踊り出したとき
彼女の内腿と二の腕に紫色の痣が点々と見えた。
「ミカ、それって…。」
「ああ、これ?大丈夫!別に暴力じゃないよ。彼、セッ○スの時に噛む癖があるんだよね。キスマークみたいなもんだし、あたしも嫌じゃないからさ」
「そうなんだ…。」
僕は、人の性癖に対して口出しをする程野暮じゃない。
でも。
会う度に痣は増えていった。
新しい痣は赤い。
2〜3日で紫に。
しばらく経つと茶色。
治りかけは黄色…。
そんな色とりどりの痣が
ミカちゃんの白く透き通るような肌にいつもあった。
ミカちゃんは、今はホストの彼と幸せだよと言う。
今までの安定剤が効かなくなっちゃったんだよね、と言って
食事の後に新しい薬を飲んでいた。
僕にはわからないけど
幸せでも
薬はいるの?
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ミカちゃん。 ©著者:A。
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