1章:ミカちゃん。 (2/4)

ミカちゃんは、バイト先で知り合った…なんていうか、まあ、ビッチだ。

少しでも気に入った男とはすぐ寝る。


ナンパも喜んで着いていくし、最近ホストを食うのが趣味なんだよねーとサラっと言う


堂々とキスマークを付けて毎朝真面目な事務のバイト先におしゃれして出勤してくる。


目がぱっちりで細くて睫毛長くて笑顔がもぉーーー可愛いくて色白で肌綺麗で人なつっこくて


「ねぇねぇ、顔むくんでない？今日半身浴しなきゃ」が口癖。


胸も結構デカくて
足がまた綺麗。


５つも年上でミカちゃんのよーに可愛いらしさのカケラもない僕に


「ゆうたんだいすきー」って毎日無邪気にくっついてくる。


顔近い近い近い!!


こんな可愛い子と並びたくないが、柔らかくていい匂いだからもう少しこのまま…。


ぢゃなくて。

誘ってるのか？こいつは。

まぢ襲うぞ。


…僕が女じゃなければね。


全く
女同士なのにドキドキする子だよ。


周りから見れば僕と彼女は似てるらしく
姉妹だと言われていた。

完全に姉は失敗作だがな…。

同じ髪型にしても
同じ化粧をしても

ミカちゃんにかなう気がしなかった。