『ちょっと待ってくれ。
お前らについて行く事は出来ない…。』

少年は重い口を開いた。

『俺にはこの街から出る事の出来ない理由がある…』
少年は自分が暴力団組織の檻に入れられている事、
家族の身を案じ、自らその狭い檻に入る事を決意した事を話した。
そして、その檻から出る事で
家族を見捨てる事がどうしても出来ないと話した。

「アンタさ、家族の事を理由にしてない？
家族を守る術なんて他にいくらでもあるのにさー。
一度恐怖を味わったからって…
支配されてんじゃないよっ!!」
ﾃﾞｨｰﾗｰは荒々しく席を立ち部屋から出て行ってしまった。

「ハッハ〜。ﾃﾞｨｰﾗｰﾌﾞﾁ切れじゃん。
俺様もちょっと野暮用済ませに行ってくっから〜
あとﾖﾛｼｸ☆」
そう言い残しﾌﾞﾚｲﾄﾞも部屋から飛び出して行った。