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3章:別れ
健ちゃん?
買ってくれたの?
うん!山下先生が好きな物選びってゆうてくれたからね俺これがいいってゆうたんだ♪♪
母『山下先生本当ありがとうございました』
山下先生『いーえ、こんな事しか出来ないですが』
健『お母さん!中身見てよ!開けていーよ♪』
俺はニマニマしながら言った
母の笑顔を見たくて
母が元気なとこをみたくて
今思えば小さい時から母の事を大好きな俺は愛を上げるとその分愛される事を望んでいたんやと思う…
母『チャン…チャンコ?』
こわばっている母の顔を見て
俺は不安におおいかぶらされた
母『これ…夢で見たお母さん(健から見たらおばあちゃん)が着ていたチャンチャンコ…』
健『え!?』
そんなんあるの?
そう、夢では紛れもなく赤とオレンジのチャンチャンコがおばあちゃんが着ていた
夢から覚めたまたま買ったチャンチャンコ
こんな奇跡…
ありえない
その話題で1時間は過ぎた
みんな泣いて泣いて泣いて
同じ気持ちで胸いっぱいだった
その時
トントン!個室のドアが開き医者が入ってきて
母はあと半年で退院出来るという。
お母さん!やったねー!これからまたいつも通りに戻るね!
でも俺は悲しかった
また施設に戻り
電話の声を聞いて夜中シクシク泣く日々が続くんだろうなあー
そう思ってた。
それから1時間過ぎ
施設に戻った。
それから週に一回母の見舞いに行き
話をした
本当は毎日会いたいんだよ?
制限があるからいけない…
丁度半年が過ぎ母が施設に顔を出した
健『ヤッタアー!お母さんとお出かけだあ♪♪』
わあーい
外に出てお母さんといっぱい遊んだ
時間は裏切るかのようにすぎすぐに夕方になった
母『そろそろ時間ね…』
う…ん
俺!お母さんともっといたいぃぃー
初めて母に駄々をこねた
泣き虫な俺はまた泣きながら母に抱きついた
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