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5章:交尾 (1/6)

5章:交尾

 「嫌だった?」

 茂みから顔を覗かせて、私に尋ねた。

 「ううん、あの…。」

 視線を反らしたつもりが
 メロディを見たと勘違いをしたらしい。

 「メロディちゃんに悪いかな?
  暗くしてあげるね。」

 そう言って電気を消すと再び蕾に
 唇を押し当て、次にゆっくりと
 蜜壷に舌を押し込んできた。

 私の中で彼の舌の温度が
 より一層、蜜を溢れさせた。

 舌を前後に動かす度に、彼の熱い吐息が
 蕾に吹きかかる。
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加奈子の一夜 ©著者:まちゃ

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