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8章:芸能人のお客様
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抜き足差し足で廊下を歩く。
『連れや、上司に気付かれたくないから静かに』という、要望はよくある話。
そんなときは極端なぐらい細心の注意を払います。
やっとお部屋前に到着。
ドアをそーっと開けました。
『こんばんは。失礼いたします』
極端な小声で話す私に、
やさしく微笑みかけてくれるお客様。イケメンだなぁ。
『忍者並みに気配消してきたんで大丈夫ですよ!すずです!よろしくお願いします。60分コースですので…』
『あっ、可愛いから180分にしてくれない?大丈夫かな?』
『またまた〜ブスではないと思ってるけど並みのルックスですよ(笑)ありがとうございます。大丈夫です。今電話しますね』
『(笑)君面白いね。電話したらゆっくりしなよ』
『ありがとうございます♪……
』
……
…………(°〓°)
は、は、俳優!!!!
気づくのおせーよ自分(°〓°)
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