6章:ダメダメ嬢さくらさん (9/9)

『店長…私つきますよ？』


『えっ？すずちゃんいいよいいよ！今日つきっぱなしだし、朝早いでしょ？今ついたら帰るの４時過ぎるよ！』


店長はそういって再び電話をしようとした。


でもなぜか私はハイ。


『大丈夫！！行く！なんか元気になってきた！お金になると思って行くから！ロングでしょ？勿体いもん。メイクだけ直す
時間下さい』


『すずちゃん…(´；ω；`)ほんとにありがとうね』







そんなやり取りをしていても、

クソバ…いや、さくらさんはお構い無しに、彼氏に帰るコールをしているらしい。



何度も言いますが、私は人間できてる女性にクソババアとは言いません。


ねーさんと呼びます。


帰りの車で二人揃って事故りやがれ！


あっ、でも、子供たちがかわいそうか…



なんてことを考えながら汗でドロドロの顔を直す私。


うーんと、二時間寝れるかな…


いいや、開き直ろう。


しかし、さくらさん、更にやってくれたんですよ。


彼氏つきです。