10章:プジョー (2/7)

高松までの道のり⇒楽しかった



初めてふたりで出掛けた日も四国では珍しい雪のあと

今日もそんな雪景色を見ながらの特急在来線の一時間ちょっとの旅になった




最寄り駅からタクシーを呼んで［高松プジョー］到着っ



担当の若い兄ちゃんはカレのコトバ通り…優しそうだけど頼りなさげな子だった




即決での購入後の納車で色々書類を説明されたり、保険の手続きでカレが電車中にふと担当のカレが話しかけてきた


『奥様ですか』


…まぁ〜妥当な声掛けっ


『いえっ』

満面の笑みで返したコトバにカレも自然に車ネタに切り返した
『そぅなんですか〜車素敵ですよね〜』


…安易(笑っ


『ぅんっほんとカッコイイですねぇ〜キラキラしてるしぃ』


営業らしく会話を探すカレがかわいかったがんばっ


天気の話や出身地の話を軽く絡めながら会話を続けてた



ケータイでの会話を終えたカレが営業の人間が席を外した時にふと言った…

『奥様ですか〜言われとったやろ〜なんて答えるんかヒヤヒヤしたわ〜』


『なんで〜どぅ言えばよかった』


『別に…』

甘えて聞いたコトバの返事を聞く前に営業の人間が戻ってた



…ねぇ

ウソでも…はいって妻ですって言って良かったの…


それともほんとのコトバで…正しかったの…