7章:もぅすぐ東京 (2/7)

［エヒメ］とかかれた愛媛交通のタクシーだった…


『すいませんっ近いんっですけど〜』
そう言って申し訳なさげに住所を伝えると…


『はぁ〜番地だけじゃわかんねぇ〜よ、どの辺よ？』


あからさまな態度の悪さに見下した物言いに即ギレっ


『はぁ〜あたしも来たばっかりでわかんなぃし…住所言ってんだから調べてもらえます？』


『…わかんねぇ言ってんだろ〜』
強気な客に少しびっくりしたがすかさず怠慢な態度をした



こっちのタクシーにはナビ搭載は少なかった

だから今までは［駅前タクシー］を使っていて、わからなかったら地図や無線などで調べてくれた…


『じゃあ降りるわ〜停めてっ』

まだ駅前のロータリー内だった
『メーター入れたから金を払えよっ』


扉を開けながらのコトバに意味がわからなかった

『はっ…必要なくなぃテメエがわかんない言って送るコト出来なくて金払え頭可笑しいんじゃなぃっ』

そういって降りかけた状態だった…とたんに急発進する車にカラダのバランスを崩しかけた



怒りと車を急発進された恐怖でカラダが一瞬震えた…冷静になると怖くなった…



半泣きで他のタクシーに乗り換えてカレの部屋に戻った

愛媛コワイ


もぅイヤ…早く帰りたぃ