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12章:〜数週間後〜
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あの桜の木のある公園のベンチに未歩が座っていると、頬に冷たい感覚を覚えた。
未歩「ギャッッ」
未歩がビックリとして後ろを向くと、いたずらっ子の様な顔をした翔が笑顔を浮かべていた。
翔「また凄い声だしたね(笑)」
未歩「また・・・翔さん・・・」
未歩が膨れた顔をすると、後ろから声が聞こえる。
信太「危ないっっ!!!!」
未歩がその声の方を見ると、目の前が真っ暗になった。
翔「あっぶねぇな!!気をつけろ!!!」
翔はそういうと、ボールから未歩を庇う為に未歩の前に出した手を引っ込めた。
信太「すみません・・・・結実ちゃんが・・・」
結実「はぁ?!信太が下手だからでしょ?」
春奈「そーだそーだ(笑)」
前島「あぁ。確かに今のは信太が悪い。」
春奈の乗った車椅子を押す前島も笑いながらそう言うと、信太はしょぼんと肩を落とす。
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