2章:〜始まり〜 (3/23)

結実｢実はさぁ〜結実の彼氏の友達が未歩紹介してくれって、うるさいんだよねぇ〜｣



そう言うとチラッとまた未歩の顔を見る。


未歩｢･･････｣


未歩はそんな結実から目を反らした。


結実の彼氏というのは未歩も知っていて、少し前にココでナンパされ、それがきっかけで付き合った"チャラくて今時"の男だった。


結実｢えっ?えっ?無言?無言?(笑)｣


結実が未歩の肩をグイグイと揺する。


未歩｢結実･･･もう知ってるかもだけど、私あーゆータイプ本当に苦手なの。｣



未歩がため息混じりにそう言うと結実は頬をプクーと膨らませた。


結実｢なんでぇ〜正樹ちょ〜カッコいいじゃぁぁん。背は少し低いけど、今時でイケメンだと思うけどなぁぁ。｣




未歩((あぁそんな名前だったか･･･))



未歩が話半分に、ボーっと遠くを見つめながらそんな事を考えていると、また結実がグイグイと肩を揺すった。