1章:目覚め (4/4)

現実とは思えない記憶が私の頭をぐるぐると回った。


･･････



まだ、混乱している頭で、辺りを見回すと、部屋の真ん中に座った男が二人、私に気がついた様子でこちらを見て笑った。

｢お〜やっと起きたか。｣

一人の男がニヤニヤしながら立ち上がり、こちらに寄ってくると、私の寝ていたベッドに腰をおろした。



｢昨日の事覚えてんのかよ?｣

ニヤけた男が私の顔をのぞきこむ。


｢お前は昨日から俺らの奴隷になったの。分かってる?｣


男は私の顔を乱暴につかみ自分の方を向かせるとにたつきながら、そう言った。




･･･あぁ･･･私こいつらにやられたんだ。




その時、私の頭でハッキリと昨日の記憶が蘇った。