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39章:赤すぎる肉 (1/1)

39章:赤すぎる肉

大手食品製造メーカーに1本の電話が鳴り響いたのは夕方のことだった。

この工場では主にコロッケやハンバーグといった加工食品を製造卸販売しているのだが、取引先の大手スーパーから消費者のクレームが4〜5件相次いで入ってきていると言うのである。

クレームの内容は「ハンバーグの色が赤い」や「コロッケの中から指輪が出てきた」「肉がかたい」などである。

スーパーの方では商品の販売はストップし、工場では他のスーパーに連絡を取り、商品の回収と同時に工場内の点検に取り掛かった。
しばらくすると、作業員の一人が昼休みから姿が見えないと別の作業員から報告があり、彼の眼鏡だけが発見された。

翌日、警察立ち会いのもと現場検証がなされた…。
結果、コロッケから発見された指輪は眼鏡の男性の物と一致、彼は工場内でミンチにされ、それぞれの食卓に運ばれたと思われます。

貴方も硬い赤い肉にはご注意を…。

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都市伝説 ©著者:坂本歳三

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