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36章:間違い電話
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36章:間違い電話
知らない番号から電話が来て、おばさんの声で「鈴木さん(仮名)?」って聞かれた。でも自分は田中(仮名)。
「いいえ違います」って答えたら「じゃあ誰?」って言われて、びっくりしたし少しイラッときたから「誰って言いませんよ、しかもいきなり失礼じゃないですか」って言ったら電話切れた。
なんだろうと思ってたら、数日後にまた知らない番号(多分↑の時と同じ番号)から電話。出てみたらまた同じおばさんが「鈴木さん?」って聞いてくるから、「違いますよ」って言って切ってその番号拒否した。
そして一週間くらい経ってから今度は別の知らない番号から電話。最近変なの多いなと思いながらとりあえず無言で出たらあいつ。
「鈴木さん?鈴木さんでしょ?」って謎に嬉しそうに言ってきた。もう気持ち悪いし無言で切る。そしたら今度はすぐにかかってきた。
驚いたけどいい加減腹が立ったので注意しようと思って出た。「あっ鈴木さん?鈴木さんだね?」また謎に嬉しそうな声。
「ちゃんと見てかけて下さい。違いますって。何回もしつこいですよ」って怒りながら言ったら、そのおばさんが男みたいな低い声で
「うん、だって田中だもんね」って言ってきて電話切れた。
すごく怖くてその後しばらく電話来るたびにビクッてした。
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都市伝説 ©著者:坂本歳三
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