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8章:小指の指輪
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8章:小指の指輪
知り合いから聞いた話。
バラバラ殺人犯がいるという都市伝説がある山に、若いカップルが遊び半分で行った。
山に着くとかなり真夜中ということもあってかなり暗かった。
時間が経つにつれて目が慣れてきて周りが段々見えていき、近くに小屋があるのに男が気づいた。
「トイレに行ってくる」
と女に言い、車を降りて1人で小屋の方へ歩いていった。
女は着いていくことが嫌だったので車で待つことにした。
しかし、何分経っても男が帰ってこない。
女は心配になり、様子を見にいこうと車から出ようとするとき
コンコン
と誰かが車のガラスをノックした。
女は男だと思い
「ふざけたことはやめてよ!」
と言ったが、ノックは止まらず少しずつだか音は大きくなっていった。
女は怖くなって警察に電話をした。
警察が着いたのはもう明け方で、女はすぐに事情聴取が行われた。車の周りは血で真っ赤だった。
警察「どうしてノックしているのが彼氏だとわかったのですか?」
女「彼氏は必ず右手の小指に指輪をはめているので。それを見て彼氏だとわかりました」
警察「あなたは扉を開けなくてよかった。彼氏さんの死体は見つかりませんでしたが、彼氏さんの右手だけが車のそばに落ちていました」
どういうことか、わかりましたか?
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都市伝説 ©著者:坂本歳三
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