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9章:揺れる天秤 (2/15)

夏休みが終わった。
シノ達と久々に会って授業そっちのけで話した。シノは夏休みの間に性病になったと言っていた。

あやなはバイトを冬休みまで週2回にした。

それでも平日はゼミがあるから毎日会えるわけじゃないけど、夏休みの殺人的スケジュールは回避されたのだ。


あやなに会う度に心が痛かった。

逆に言うと、あやなに会う度に・・・いちかを思い出していた。


決して頻繁にメールをしてこない、いちか。


見た目とのギャップ。
俺はこの夏であやなといちか、どっちも掛け替えのない存在になっていたんだ。

わがままなのは分かってるる。分かってても本能が
失うのを拒んでる。


そんな毎日を送っていると、授業中にいちかからメールがきた。


いちか[今キョウの学校がある駅にいるよ〜☆プリクラ撮りにきた☆]


俺は返信を押してメールを作った。

メールを打っていると、

簿記教師「コラァ!!」

やべっ。と机の下に携帯を隠す。


簿記教師は一番前の席にいる奴から携帯を取り上げた。
「没収だ!あとで取り来い!」

取られた奴はふてくされていた。


ふぅ〜、あぶねぇ。
焦ってメール作ってたのに消しちゃったよ。


俺は簿記教師に注意しながらメールを作り送信した。


[まじかぁ〜☆いちかのプリクラ持ってないから撮ったらちょうだい!]


しばらくするとバイブが鳴る。


☆あやな☆からだった。


メールを開くと俺は、
目を疑った。

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俺??ホストだょ!! ©著者:ナイズ

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