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8章:浮ついた気持ち
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俺とヒロはパチ屋に来ていた。
なけなしの金での俺のビキナーズラックで大花火は連チャンしてくれた。
何時間かで4万近く勝った。
ヒロも勝って満足そうだ!
ラーメンを食べながらヒロは「だから言ったろ?」と嬉しそうに5回は話した。
ヒロ「今日は気分がいいや!女とでも飲むか!?」
『俺、女いるから』
ヒロ「えっそうなの!?キョウが女といるとこ見た事なかったから」
俺はその言葉がショックだった。
友達と遊んで考えない様にしてたけど夏休みに入ってからあやなと電話しかしてない。
俺はイライラする感情を押さえて
『たまには飲みもいいか!』
ヒロ「いいねぇ!!」
『んで誰と飲むの?』
ヒロ「いちかって知ってる?」
その瞬間、ラーメンをすすっていた俺はむせる。
『ゴホッゴホッ!いちか!?いちかって星蘭高校の?』
ヒロ「そゆこと!!」
地元が近いってのもあり、俺は幼稚園ぐらいの頃、いちかに何度か会った事がある。その頃じゃ想像つかないが、
『俺、知ってるっ!地元の仲間も何人か星蘭に行ってるし、噂は聞いてる。』
ギャルでスタイル抜群って確かによく聞いていた。
『まじ話なのかよぉ??』
ヒロ「恋愛対象とかじゃなくて俺めっちゃ仲いいからぁ!ちっと電話してみる?」
と携帯を取り出す。
何回かコールすると
ヒロ「あっ、いちか?今日さぁ暇?友達と飲まない?おう!わかった。」と言いながら俺にグーサイン。
ヒロ「また後で連絡するわ」といちかと電話を切った。
ヒロ「オッケーだってさ、いちかん家で宅飲み。」
俺はあやなへの罪悪感と、いちかにちょっと会ってみたいって思ってしまっている自分がいた。
でもその時はあやなに会えない事を言い訳にヒロといちかの家へ向かった。
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