金曜日になって 久々に翔太と会う日。

化粧もバッチリして

翔太との待ち合わせ場所にいった。


『翔太ぁ−−−！！』

珍しくアタシから抱き着いた。

「ハグハグ」

といって、アタシを強く抱きしめた。

『ハグだけぢゃやだぁ−』

アタシを翔太を見上げた。

183センチある翔太はアタシより20センチ以上高い。


翔太は 意地悪かのように

「じゃあみゆから今日はキスしてみて」

なんていった。

『えー届かないよぉ』

背伸びを頑張ってたも届かない。


「さぁどぉする？」

『うんとね−』

アタシは考えたけど、うかばなかった。

20センチは厳しいでしょ…

『後で狙うからいいも−ん』

とふて腐れたように
アタシは後ろに振り返って

スタスタ歩きだした。


『…………………』

多分 翔太はアタシを追いかけてきて

キスをしてくれる。

それがわかってたから。


翔太は慌てて 追いかけきた。

「み−ゆ！

怒ったぁ？」

『怒ってないょ。

はやく行かなきゃ映画始まっちゃうよ。』

アタシはわざと逃げたんだ。


映画館に入り、辺りは薄暗い。

平日だからか、意外に席も空いてた。