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4章:知らない
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…何気ない毎日は本当にあっという間に過ぎていく。
本格的に寒くなった12月。
クリスマスまで、一週間だ。
今日は出勤人数の関係で、久しぶりに真輝と別の休日だ。
街中が煌めくネオンの中、早くもクリスマスソングが流れている。
雪でも降りそうな冷たい空気の中、私は舞のことを待っていた。
(寒っ…)
かじかむ手を口元に運び、息を吐きあたためる。
そんなことしたって、大してあたたかくないけど。
手袋でもしてくれば良かったな…。
………にしても、舞には待たされてばかりな気がする。
『はぁー。』
ため息を吐くと、まるで煙りのように、口元が白く染まった。
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