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17章:最低女
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17章:最低女
それからは、結構レンの家で過ごした。
歌舞伎から近いレンのタワーマンションは、
アキの店に会いに行きたいあたしの気持ちを
ストップさせてくれた。
るか『レン?アキの店に行きたくなっちゃって……』
レン『ん?じゃあ店の前来れる?鍵渡しとくから先に家に行ってなよ。』
るか『んー、歌舞伎歩いてると見つかったら嫌だから』
レン『じゃあ家まで行ってて。すぐ行く』
るか『ごめんね。』
こんな電話をして、レンの家に押し掛けて
アキに会いたい寂しさを埋めていた。
タクシーですぐに来るレン。
その笑顔を見て涙することは多かった。
レン『また泣き虫るか?早く来なよ。るか来そうな予感してたから、るかの好きなお茶と酒のむならワインあるからさ。』
るか『いつもごめんね。』
レン『気にすんな。』
そう言って頭をポンポンしてくれるレンは昔と変わらず、あたしに優しかった。
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