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7章:僅かな希望 (7/7)

私はずっと親を憎みながらも、勉強の甲斐あって辺りで一番の進学校に合格した。


そこは中高一貫制で、高校受験がいらないところが気に入っていたが、校則はかなり厳しいようだった。



合格発表の日はさすがに両親も、
「どうだった?」
と緊張した顔で話しかけてきたが、
「受かったよ」
と言うと

「そうか」

とまたいつもの顔に戻った。


つくづく嫌われてるな、と思ったけれど、今ならわかる。


あの嫌みも、腫れ物に触るような態度も、私に良くなって欲しいという期待、僅かな希望ゆえだったんだと。


だってそうじゃないなら、高い授業料を払ってまで進学校に行かせないし、合格発表の日、外食なんてしなかったよね。


両親の顔はかたいままだったけれど、本当に見放していたなら、
「頑張れよ」
なんて言わなかったよね。


あの頃の私には、それが理解出来なかった。


子供だったんだね。

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サイコパスの愛情 ©著者:あや

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