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7章:僅かな希望 (2/7)

病院からの帰り道、いつものように運転席の後ろに座った私を見て、


「あんたなんか生まなきゃよかった」


と母が呟いた。

「だね」

と私は答えた。


期待通りの答えをしたはずなのに、母は怒ったように激しくアクセルを踏んだ。


その日は何故だか寝れなくて、一晩中勉強して朝を待った。


父の目は、私に対する失望を映していた。


私はこれから先、いくら1番になっても、どれだけ100点をとっても、もう無駄なんだと悟らせる瞳だった。


1番で100点で、サイコパスじゃない娘が良かったんだね。



そう思うと堪らないほど苛々して、カッターでカーテンを引き裂いた。


ぱっくり開いたカーテンの隙間から、近くの街灯の光が差し込んでいた。

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サイコパスの愛情 ©著者:あや

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