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6章:サイコパス
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その後何度かカウンセリングに通って、何度もテストや話を繰り返して、私はとうとう、サイコパスだと診断されてしまった。
カウンセリングではよく、大きな熊のぬいぐるみを使って話をした。
「このぬいぐるみを、人間だとします。あやちゃんはこの人のことが大嫌いです。この人をあやちゃんが殺そうとしたら、この人はタンスの中に逃げてしまいました。」
そう言いながら先生が戸棚の中にぬいぐるみをしまう。
「あやちゃんなら、どうする?どうするか言ってもいいし、やってみてもいいよ。」
私は立ち上がって、タンスの前に座り込んだ。
「ここで出てくるまで待つ。」
先生はメモをとった。
「ありがとう。じゃあ、次の質問をするね。この熊のぬいぐるみを、腰の曲がったお婆ちゃんだとします。このお婆ちゃんがあやちゃんの前を歩いていて、転んでしまいました。」
先生はまたぬいぐるみを持って、私の前に転がした。
「あやちゃんならどうする?やってみて。」
私はそのぬいぐるみを踏みつけて前に進んだ。
先生は少し慌てて、
「ん?さっきの質問とは別に考えてね?これはあやちゃんの嫌いな人ではないよ?」
と言った。
「え・・?わかってるよ。」
そっかあ〜。と言いながら先生はまたメモをとっていた。
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サイコパスの愛情 ©著者:あや
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