ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

2章:私は悪くない (11/11)

毎日学校帰りに塾に通ってるよバカ。

家でも何時間も勉強してるよバカ。


なんでうちの親は、

弟は低学年だから早く帰る、
私は高学年だから遅く帰るといつも思ってるんだろう。


そしてなんで、
弟が高学年になったとき私より早く帰ってきてても、何も思わないんだろう。

そんなだから私が、友達の親がやっている塾に通っていることも、月謝をお小遣いから出していることも、丸一年気が付かなかった。


「あやちゃんは毎日休まず塾にきてくれて偉いねえ」と先生に言われたときの、誤魔化したような母の複雑な笑顔が忘れられない。


「どうして言わなかったの」なんて後で怒られたけどさ。
どうしてお母さんはずっと気が付かなかったの?


結局、結果しか見てないんだよね。


解っていたから言わなかったのに、
解って欲しいと思ってしまった。


「私は悪くない」

この言葉に、私がどれ程の気持ちを込めたのか、ふたりには届かなかった。
21 /639

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

サイコパスの愛情 ©著者:あや

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.