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19章:助けてあげるよ
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確かに苛々はするけれど、この程度のことでまた手首を切るわけにはいかない。
ストレス発散の為のリストカットの筈なのに、少し位のストレスは我慢しなくちゃいけないというジレンマに陥る。
だって美しくありたい。
完璧でありたいし、実際私は愛美なんかよりずっと完璧なはずなのに、左腕がこれ以上醜くなったら・・またハンデを背負うじゃない。
そう思った。
消えない傷がある時点で、もう背負ってるけど・・
だれも認めてくれてない時点で、私は完璧じゃないのかもしれないけれど・・
でも。でもそれでも、どうせ傷が付くなら致し方ない時だけにしたい。
愛美なんかがもたらした苛々のせいで、私が醜くなるのは耐えられない。
だから、我慢する。
きっとこういう我慢の積み重ねが次の傷を深くすることを知っていても・・
それでも、今我慢することに意味がある気がしていた。
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サイコパスの愛情 ©著者:あや
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