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17章:墜ちる (20/20)

うちは精神病にかなり偏見のある家だった。

誰々は頭がおかしい、何々さんはキチガイだ。

父親は医者のくせにその辺りに全く理解がなく、母親も昔、私を精神科へ連れていった時には
「こんなところにいるのを誰かに見られたら・・」
としきりに心配していた。

そんな家だから、弟は「馬鹿」だ「アホ」だとは言わないけれど、「キチガイ」「気が狂ってる」みたいな言葉はよく使った。


そんな家だから、なるべくなら娘にカウンセリングなんて受けさせたくない。

そう思ってたんだろう。


・・別に通いたくはないからいいけど。その見え見えの魂胆がむかつく


帰りはわざとらしく、退院祝いと称した外食に行った。


早速「家庭で解決に努めた」つもりなのか何なのか、貼り付けたような笑顔の母親に対し、父親は機嫌よく食事していた。
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サイコパスの愛情 ©著者:あや

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