『…すっごぃ気持ちよかったぁ…』

セックスを終えふたりでシャワーを浴びていた


『…オレもだよ、また会える？』
３０代後半の少し疲れたオヤジが嬉しそうに期待していた


『ぅん…また時間あったら連絡ちょうだぃ』…ウザっ


…今日３度目のシャワーだった




あたしはウリを始めてた


仕事前にテレクラで数人…仕事あとに客と…



あと少しでアキトに渡せる金が出来る



…そんな負担かけたくなぃ
ゆぅに助けて貰うために話したんじゃなぃ
ただ誰にも相談出来なくて…

そんなの知ってる

アキトとはいっつも色んな話をしてた…それに営業あとに数回…したコトがあった


タカもリョウヘイも知らない関係だった


リョウヘイが潰れて見送り出来ない日やタカが他の客につかまってる日にいつもアキトは見送ってくれてたの…
人恋しくて…酔っぱらた勢い


明け方の雑居ビルのすき間…

誰も気にとめない程のスペースがふたりの場所だった


エアコンの室外機やもはや用をなくした非常口…見上げた空は線の様にか細く朝の光が見える

そんな薄暗い都会のすき間